これまで「絵を描くなら板タブか液タブか、それともiPadか」な記事や、
「液タブを持っているのにiPadメインで絵を描いている理由」な記事を書きました。
では次に気になるポイント…それは「iPadかiPad Proか」ではないでしょうか。
私としての答えは、「イラストを描くならiPad Proはいいぞ!」です。
既にiPadを保有していた私がなぜProを購入する気持ちになったのか、そして後悔していないのか?などなど、「イラスト用にiPadが欲しいけど、Proと普通のどっちにしよう…」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
もともとイラスト用に購入したiPad(第6世代)
液タブは欲しいけど、だけど高いしな~…そう思っていた私は、iPad+Apple Pencilでのお絵かきがいい!という声をネット各所で聞き、「iPadなら最悪イラストに使えなくなっても他の用途があるから買ってもいいかもな」と思い、価格を調べることにしました。
見てみるとそんなに値段も高くなく「いいんじゃない?」と思い、iPadの128GB、ゴールドを購入。
念の為AppleのHPも見てみましたが、このサイズだとまだPencilが第1世代にしか対応していないんですね。第7世代はまだ売られてないのかな。
このiPad+Apple Pencilはかなり自分の状態にマッチしていて、板タブがどうしても合わなかった私にとっての救世主と言っても過言ではありません。
(結局その後液タブを買ったけど、数えるほどしか使っていません…)
久々に絵を満足にデジタルで描ける!とすごくテンションが上がったことを覚えています。
まあ、iPadで久々に描いた絵は、今みるとヒデーもんでしたけどね…
使っていくと感じることが増えた不満は2つ
iPad+Apple Pencilで描くイラストは快適でした。
快適でした…が、人間の欲望は尽きないもので、使っていくとどうしても不満が出てしまうものです。
私がこのセットで持った不満は2つでした。
Apple Pencilの充電方法が微妙
これは購入する前から知っていたことなのでいまさら言うな、という部分でもあるのですが、それでも微妙!と感じることが多かったです。
「あ、Pencil充電しないと」と思ったら本体も充電が…そしてPencilを充電しようと思ったら本体が充電できない…というシーンに何度も何度も遭遇しました。
バッテリー管理をきちんとしていればいいだけの話なんですけども、基本的にPCで絵を描くときってバッテリーの管理っていらないじゃないですか。
あとは「よっしゃ絵、描こう!」って気持ちの時にPencilを使おうと思ったら、いつの間にか充電が切れていて、ある程度充電されるまで待つ間にテンションが下がってしまう…なんてこともありました。
個人的にこれはめちゃくちゃ不満でした。作業領域の狭さはまだなんとかできても、こっちはどうしようもないですからね…別途充電が出来ないのは不便!
作業画面が狭く感じることが増えた
これは本当に人による部分なのですが、iPadの画面は10.2インチ。
液タブの場合小さいものもありますが、だいたいは13インチ~が主流で、私の場合は10.2インチだとちょっと作業画面が小さいな、と感じられる機会がどんどんと増えていきました。
これは絵を描くことに慣れてきたおかげで感じたことで、また、誰もがそう思うかは別だと思います。
中には作業領域が狭い方が集中できる方もいると思うので。
(作業領域という視野が狭い方がいいというケース)
ついにiPadとProの比較記事をチェックしはじめる
Twitterなどでも「iPad Proはいいね!」というおすすめTweetをよくみかけていましたし、iPadとProのイラスト目的で購入する場合の比較記事のチェックまでしはじめる始末。
もうその段階まで来ているのは、かなり気になっている証拠ですね(笑)。
この時期の私は以下のポイントで非常に悩んでいました。
しかし気になってしまったものはしょうがない。そもそもiPad自体、最終的に使わなくなっても腐ることがないから買おうと決めたじゃないか!と思い直しました。
そして私が取った行動は…
Apple Storeに行く。
机上のスペックの比較だけしていたってようわからん!
実際自分で見てみないとその大きさもわからないやろ!…ということで、近くのApple Storeに行って、実際にProを触りました。
ベゼル部分も細くなり、厚みの付き方もフラットになったので、机に置いてイラストを描くという用途でも安定しやすいことがわかりました。
そして、実際にお店でPro(12.9インチ)とiPad(10.2インチ)を比較してみると、数字では3インチしか違わないのに、かなり差があるように感じられました。
いくらいいよと語られても、自分がいいと感じなければそこに価値はない、と私は思っています。
この時はお店に行って本当によかったと思いましたし、そこで「やっぱり買おう」という決断ができた感じですね。
本当に!本当にこれは強くオススメしたいです。
なんだかんだで、自分の目で見て実際に触るのは、10や20のレビュー記事を見るよりも自分に合っているか確認できる確実な手段です!
容量は64GBにしました
買おう!と決めたら次に考えるのは「容量をどうするか」。
これも他の方のブログ記事を参考にすると同時に、自分のipadの容量も参考にした結果、64GBのWi-Fiモデルに。私は別にこれを外に持っていってどうこうは考えていなかったので、セルラーはいらんのです。
それでも10万円超えなので勇気がいりましたが…。
「買って損した?」と聞かれたら「全然後悔していないどころか、もっと早く買ったらよかった」と答えるでしょう。
それくらい、自分にとっては買ってよかったな~と思えるアイテムでした。
ゲームアプリなどをたくさん入れるのであれば別ですが、そうでないなら64GBで十分かと思います。
私のProはクリスタ・Procreate・あとはフォント管理ソフトくらいでゲームアプリなどは入れていませんが、まだ19GBしか容量を使っていません。
iPad Proを買ってよかった理由
ここからは、iPadとProを比べて「Proを買ってよかったな~」と思える理由をご紹介します。
とはいっても、これまでの「Proを買おうか迷った理由」と全く同じと言ってもいいくらいですが(笑)。
作業領域が広くなった
正直、Proの領域に慣れてしまうと、iPadは狭すぎると感じてしまうくらいに快適度が変わりました。
例として、同じイラストをほぼ同じ拡大率で表示した画像がこちらです(ソフトはClip Studio Pro iPad版)。
こちらがiPad(10.2インチ)で、
こちらがiPad Pro(12.9インチ)です。
3インチの差なのに、ここまで違う!と思いませんか?
ワークスペースで多少カバーはできますが、それでもやっぱり広さの違いを感じます。
ワークスペースも同じものにして、比較しやすくしました。
表示されているレイヤーの数などからもその違いがおわかりいただけるのではと…!
Apple Pencilの取り回しが楽
これも大きな理由です。
ProのApple Pencilは第2世代なので、皆様御存知の通り、本体にぺったりくっついた状態で放置できるんですよ。それがめちゃくちゃ便利。
第1世代だとペン立てでも用意してないと(あるいはクリップをつけるなどしてないと)ペンを紛失してしまう可能性が…。まあこれは第2世代でも一緒なんですけど、第2世代の方がずっと失くすかも!な不安は少ないですね。
そして本体を充電していれば、くっついているペンも自動的に(本体から)充電してくれるのでめちゃ楽。
「絵描こうかな~、あっでも本体の充電が…ペンも…」ってことはありません。本体(の充電)が死んでることはままありますけど。
個人的には、絵を描くならiPad Proの方が後悔しない!
お値段は倍以上違うので「う~ん…」と悩む部分ではあるのですが、私はiPad Proを買って後悔をまったくしていないので(何回言ってるんだってレベルですね)、
これから絵を描こう・あるいは描いている方が「イラスト目的で」iPadかiPad Proか悩んでいるのであれば、絶対にProの方がいい!と断言します。
iPad Proは11インチもあり、こちらは64GBであれば10万円を切るので、あまり大きな画面にこだわらないのならこちらでもいいかもしれません(個人的には、やはり大きい方がいいと思うので12.9インチの方がおすすめですが)。
どちらにしろ言えることは、実際お店に行って触ってみたほうがいいよ、ってことです。
Pencilの描き心地や厚みの感じ方、色の見え方などはやはり文章と画像では限界があります。
自分の目で確かめてみてくれ!と、超昔の中途半端な攻略本のアオリのようになってしまいましたが、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
私が友達にオススメするなら、絶対にProを推します!
そのくらい強くオススメできるお絵かきツールです!
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