以前、このような記事を書きました。
絵を描きたい、描こうと思っている、描いている人間にとって非常に重要と言えるのが「ツール」です。
このツールを使うから絵が突然上手くなる…なんてことはありませんが、自分に合ったツールを使うことで「絵が描くのが楽しい!」と思えたり、「このツールだと描きやすい!」と思うことで画力の向上につながった…という結果を生むことはあるでしょう。
さて、上記の記事にも記載しているのですが、私は「板タブ」「液タブ」、そして「iPad Pro」を所有しています。
そして、どのツールをメインに使っているか…といいますと「iPad Pro」です。
なぜ私が液タブを持っているのに、わざわざ「iPad Pro」をメインツールにしているのか、その理由をご紹介します。
理由1:机上スペースの関係
第1にして最大の理由が、机上スペースの関係です。
私の作業机は縦も横も狭いため、液晶タブレットを置くことで机上スペースが終了してしまうレベルなんですよね…。
その様子を絵にしてみると、こんな感じです。
置けるならええやん!という気もしますが、そうはいかないんです。
…と、様々なデフレスパイラルが起きまくるのです。
私は「テレビにつなげて起動するのがめんどい」という理由からコンシューマーゲーム機も購入しなくなった(Switchは持ってます)ので、かなりの面倒くさがりということは自覚しております…
理由2:iPadならすぐに手をつけられる
これは常時液タブを接続している方からすれば全く理由にならない部分ではありますが、iPadで絵を描く利点のひとつが「すぐに絵を描く体制に移行できる」ことかと思います。
理由1で語った通り、私が仮に液タブで絵を描こうとすると
- 液タブを接続する
- 液タブを起動する
- ペイントソフトを起動する
という3ステップが必要です。ステップで言えばたったの3つなんですけど、1と2がめちゃくちゃめんどくさい。
さらに「せっかく接続したんだから1時間くらいは作業しないともったいない…」という気持ちになってしまい、それが「1時間くらい絵の作業出来ないなら、接続しないほうがいいかな」と、液タブの接続によるデメリットのために絵を描くという行為自体から離れてしまうという恐ろしい事態に!
ですが、iPadであれば
- iPadのスリープを解除する
- ペイントソフトを起動する
の2ステップで完了します。
さらに作業時間が1分であろうが1時間であろうが、終了時はスリープさせるだけでOK。
また、私の作業机でもスペースを確保出来るくらいの大きさという点も(私にとっては)メリットでした。
なんだかんだで、皆さんがスマホでいろいろやるのってすぐに起動できるからだと思うんですよね。
だもんで、iPadですぐにやってやめられるっていうのは現代に合ってるんちゃうかな…とは思いますね。
理由3:Retina液晶の利用者が多い
3つ目の理由は「利用者が多い」です。
これはiPadの利用者という意味ではなく、日本ではiPhoneの利用者が多い…という意味です。
それがiPadと何に関係があるんだ?と思われるかもしれませんが、個人的には非常に重要なポイントです。
何が重要なのか…それは「色」です。
家電量販店のテレビ売り場を想像していただけたらイメージしやすいと思うのですが、各メーカーのテレビが陳列されていて、同じ映像を流していたりしますよね。
そこで、同じ映像でも色味が結構違うんだなと感じたことはないでしょうか?
それはスマホやモニターでも同じで、真っ黒であればどのモニターで見てもほぼかわらないと思いますが、液晶パネルそのものの性質や、そのモニター(スマホ)を利用している人がどのくらいの明度で利用しているかによっても、色の見え方はかなり変わってきます。
プロであれば色校正を行いますが、私は素人なのでそこまではやりません。
そんな私にとっては、iPad(Retina)は利用者が多いので、自分が「こういう色味に見せたい」と思えるラインをある程度正確に割り出せるツールでもあるんです。
実際、私がiPadで描いた絵をPCモニターで見ると、ちょっと色味が落ち着いて見えたりします。
自分の環境でもこれだけ違うので、自分が思った色味の絵を100人がみて100人が同じに感じることはありえないと言ってもいいと思います。
なので最大公約数を取るといいますか、「だいたいこんな色味で見えてほしいな」という感じで色を乗せることが出来るiPadは重宝しています。
理由4:機能性が高い
4つ目の理由は「機能性」です。
iPadは純正のペン「Apple Pencil」があるのでイラストを描くのに適しています。
さらに、「Procreate」や「Clip Studio」といったペイントソフトも豊富なので、とりあえずiPadがあれば絵を描くという行為は非常にスムーズに行えると思います。
また、仮にiPadで絵を描かなくなったとしても他の用途に使えるので腐らないのも○。
その場で調べ物が出来るのも便利です。
私は関西人なので、どうしても「もったいないことにならんように…」と考えてしまいます(その割によく買い物で失敗します)。
iPadが腐ることは本当にないと思います。いらなかったら売っちゃってもそこそこのお値段になりますし。
液タブが問題なく使える環境であるなら、そちらの方がいいかも?
ただ、液タブが問題なく快適に使える環境であるなら、無理してiPadを購入する必要はないと思います。
クリスタ(Clip Studio Paint)のiPad版はサブスクリプション形式ですし、PC版を購入していても別途購入しなければなりません。
また、操作性などに関してはやはりPC版の方が快適で、大きな液タブの方が視野が広くなり描きやすいという方もいるでしょう。
わたしはあくまで自分の環境+手軽さからiPadがメインツールとなっていますが、もしこの状況が改善出来るのであれば、PCで絵を描いていると思います。
逆に言えば
であれば、iPadを買うことで幸せになれるかもしれません。
ただ、iPadを買うといっても「Pro」がいいのか、それとも普通サイズ(なんていうんだ…)がいいのかはまた変わってくるでしょう。
そちらはまた別記事で書きたいと思います!
※記事をかきました!こちら↓
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